徳島県庁から南西方向に40km(車で約50分)の位置にある上勝町は、自然が豊かで町内のいたるところに棚田が広がっています。中でも“樫原の棚田”は日本の棚田100選に選ばれるなど、四季を通じてさまざまな風情がある美しい棚田です。
この町にある空き家を自治体が直接借り上げて改修し、移住者に貸し出そうとする事業が徳島県内で初めて行われます。
2022年4月から入居者の募集を行い、月額2万5,000円~3万5,000円程度で賃貸される予定とのことですが、募集条件などの詳細は発表され次第こちらで追ってお知らせします!徳島への移住を考えている方にとっては、見逃せない情報ですね。
空き家問題は徳島県が抱えている悩みの一つで、少子高齢化にともない今後も増加していくことが予想されます。災害時に倒壊する恐れがあるなど、所有者だけでなく周囲への影響も懸念されるところに、自治体が介入してくれることでその心配がなくなるなら地域住民の方も安心して暮らせるかと思います。
2021年度中には町が空き家の所有者と交渉して借り上げ契約を締結。
その後、①空き家の内装を人が住める状態へと改修 ②入居者の募集活動をする ③入居後の管理をする、この3点をすべて町が負担して行ってくれます。
空き家の所有者にとっても、自分で管理しなくても毎月1万円程度の収益がある上に、契約期間終了後には綺麗になった建物が返ってくるなどのメリットがありますので、人を増やしたい上勝町にとっても徳島への移住を考えている人にとっても、三者にうれしいニュースではないでしょうか。
上勝町内にある空き家は2020年に町が行った調査によると176戸。
サテライトオフィスなどで徳島への企業誘致に成功した神山町が話題となっていますが、上勝町のこの空き家活用の取り組みが軌道に乗れば、いつか神山町に続いて「地方創生の聖地」と呼ばれる日が来るかもしれないですね。