スタッフコラム

稼いでいる人は本当に幸せなのか? ―年収と「幸福度やストレス」との相関関係―

転職に際して、希望年収をいくらに設定するのが適切でしょうか?

賃金アップのための転職であれば特に迷わないかもしれません。
「給料がアップするなら転職しますが、今と同じかそれ以下なら転職するつもりはありません」という強気な求職者もいます。

しかし、はっきりした金額を決められない求職者の方が多いと思います。
よくいらっしゃるのは、「仕事のやりがいを重視しているので、賃金にはあまりこだわっていません。生活に困らない金額であればよいと考えています。ただ、それがいくらかはまだ分かりません・・」

「徳島にUターンしたいのでダウンすることは覚悟しています。でも適切な希望年収がいくらぐらいかよく分かりません」

会社や業界の将来に不安を感じていて年収を下げてでも早めに転職しようと考えている方、残業時間を減らして家族との時間を持ちたいという方も増えています。

そこで、本日のコラムでは日本の徳島での調査ではないのですが、アメリカで行った面白い調査があるので、ご紹介させて頂きます。

なお、日本とアメリカでは物価の相違がありますが、アメリカの平均年収は450~500万、⽇本の平均年収も440万円くらいですのであまり変わらないと考えて良いデータかと思います。

ノーベル賞を受賞したダニエル・カーネマン教授は、アメリカで45万⼈を対象に行った調査の回答を分析し、年収と幸福度・ストレスに関わる具体的な金額を導き出しました。

4万ドル(約420万円)と7万5,000ドル(約800万円)が分岐点となるそうです。
「幸福感が増えるか」「ストレスが減るか」を軸に、具体的にみてみましょう。

(1)年収420万円以下の人(4万ドル以下)
年収が増えていくと「幸福感」が増え、感じる「ストレス」も減少していきます。
420万円以下の場合は、年収が衣食住の改善に直結しているため、幸福度も増え、生活の向上によってストレスが減っていき、人生が快適になっていくことを実感しやすいようです。

(2)420万円以上800万円以下の人(4万ドル~7万50000ドル)
年収に比例し、「幸福感」も増していきます。一方で「ストレス」はあまり変化しません。
420万円以上の年収が確保できている場合は、そもそものストレスからは比較的開放された状態になり、稼げるお金が増える分だけ幸せ度が増していくようです。

(3)800万円以上(7万5000ドル)
年収が800万円を超えてくると、収入が増えても「幸福感」はほとんど変化しなくなります。
「ストレス」もあまり変わりません。
つまり、年収800万円を超えるといくら稼いでも幸福感にはあまり影響しなくなります。

800万円以上稼いでも「幸福感」が変わらないのですが、「幸福感」と一緒に調査された「自己評価」は、年収に比例し、年収が高いほど高くなり、人生への満⾜感も高まることが分かりました。
自己満足が高くなり内面的に満たされて、人生が豊かになっていくようです。


    (ダイヤモンドオンラインより)

■まとめ
まずは、年収420万円は一つの基準として考えるとよいかもしれません。
20代、30代の方であれば入社後すぐに年収420万円を超えることは難しいかもし
ませんが、勤務を続ける中で420万円をこえる可能性があるかどうか、なども企業選びのポイントにしても良いかもしれません。

年収を軸に、ストレス・幸福度・自己評価などに変化があることがご理解いただけたでしょうか。
ただ、人生の満足感は家族との時間、趣味での充足感、ペットとの触れ合い、仕事での貢献意識や満足感・・など様々な要因によって、人生の幸福感や満足度も左右されると思います。
年収の軸だけに捕らわれず、自分自身がどのような人生を送ることで幸せになるのかも併せて考えてみると良いのではないかと思います。

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