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転職後、思ったように力を発揮できない“スランプ期”の乗り越え方

2020.02.25

転職成功後、「活躍をしたい!」と思う中でも、思ったように力を発揮できない・・とお悩みの方もいらっしゃいます。また、これから転職先へ入社する方へ、どのような形でスランプが起きる可能性があるのか、スランプ期をどのように乗り越えるのか、ということをお伝えしたいと思います。

前回のコラムでは、理想と現実のギャップによって受けるショックである「リアリティショック」の乗り越え方をお伝えしました。
今回は、転職後にモチベーション下がる時期はいつくるのか、またその時期をどのように乗り越えれば良いのかをご紹介致します。

入社後、活躍するまでの3つのフェーズを知る

入社前から入社後、そして活躍できるようになるまでは、大きく3つのフェーズに分かれます。
下のグラフと共に詳しく説明します。

① 入社前~入社直後

入社前は気持ちがどんどん高まっていきます。
選考の各過程を合格した自信と喜び、新しい環境への期待、自分自身への期待などが膨らみます。
気持ちが高まることは理解できますが、あまり期待値を上げ過ぎると、リアリティショックも大きくなります。

② 入社~半年

いざ仕事で自分の力を発揮しようと思っても、思ったように力が発揮できない時期です。
モチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。
以前の職場では簡単にできていたことでができないなど、もどかしく戸惑うことがあると思います。

例えば、

  • 提案したいことがあるが必要なデータがどこにあるのか分からない
  • 気軽に協力をお願いできる人がいない
  • 誰がどのような仕事をしているか分からず、誰に何を聞いたら良いのか分からない
  • 前の会社と仕事の進め方が違い、どのように仕事を進めたら良いかが分からない

など。

入社後~半年間は知らないことがたくさんあるため、思ったように仕事が出来ない、力を発揮できない時期です。焦らずに、新しい会社のルールや習慣を学ぶことを大切にする時期と捉えてください。

そして、その時期をより速く脱するために、実践してほしい2つのことがあります。
誰にでもできる簡単なことですが、実践するのが難しいことかもしれません。

1.周囲の人に親切にする
例えば、外回りから帰ってきた方に「お疲れ様です。今日は寒かったですね」と一言気遣いの言葉を添えてみましょう。形骸化した挨拶ではなく、心を込めた挨拶をしてみてください。

また、雑用と思われるような仕事こそ率先して、取り組んでみてください。簡単な仕事だけど面倒な仕事を行える人は、人からの信頼を得ることができます。
自分の仕事が終わっても「何か手伝えることはありますか?」と声を掛けることで、とても親切で良い人だと思ってもらえます。上司にだけでなく、同僚や部下、分け隔てなく声をかけると尚ベターです。

周囲の人が想像する以上に、あなたが「親切な人」、「思いやりのある人」と思ってもらえることが大事です。そう思ってもらうことで、周囲はあなたの協力者になります。そして、あなたへ情報が自然と集まり、成果を出せる環境が整います。

社内でのリソースを得ることは、優秀なビジネスマンであれば理解されているかと思います。
一方で、転職経験が少なく、恵まれた環境で働いてきた方は、リソースを得るための「親切な振る舞い」が苦手な方も多いように感じます。

親切な振る舞いができないと、「何を考えているか分からない人」「感じの悪い人」「仲良くなりたくない人」という印象を持たれてしまいます。そして、なるべく関わらないようにしようと敬遠されてしまい、次第に実力を発揮できなくなっていきます。

2.積極的に教えてもらう
中途入社者は、もともと仕事ができると思われがちです。
また周囲よりも年上であることが多く、指導されにくい存在です。細かな指導がされないことで、会社が望む仕事の進め方や、求められている成果が理解できていない状態に陥っていることもあります。そのため自分ではうまく出来ていると思っていても、評価されないこともあります。
そして、方向が違っていることに気づかず、一人で間違った方向に突き進み続けることもあります。

また、やんわりと間違っていることを指摘されても、プライドの高い人であれば、なかなか受け入れられないケースもあります。次第に注意もされなくなるなど、更なる悪循環に陥る人もいます。
そうなれば、気が付けば「扱いにくい人」となってしまうかもしれません。

こうした状況に陥らないために、指導してもらえる関係性を作ってください。

  • この進め方で良いのか?細かに相談をしながら仕事を進める
  • 素直な気持ちで、明るい態度で話を聞く
  • 知ったかぶりをせずに分からないことをはっきり伝えて教えてもらう
  • 教えてもらう際はメモを用意し、きちんと聞く姿勢をつくる
  • 教えてもらった際はきちんとお礼を言う

など、若手社員だった時の気持ちを思い出して振舞ってください。感謝の気持ちを持つことが何より大切です。気持ちよく指導を受けてくれる人だと思われると、周囲の人はたくさんの情報を与えてくれるようになります。

③ 入社1~2年後

周囲の方と良い人間関係を築き、業務を習熟する期間を有意義に過ごすことで、成果が出始めるでしょう。
そして、それに加えて過去の経験も新しい職場でも適用することで、加速度的な成果を生み出すことも可能です。「仕事のやり方を身に着ける」「人間関係の構築」の基礎固めが行えてはじめて、前職の経験を十分に発揮できるようになります。

転職後、すぐに活躍しようとし過ぎると周囲が見渡せず、孤立を生むことがあります。
まずは、ご紹介した3つのフェーズを理解し、周囲の方へ親切なふるまいを心掛けましょう。
そして、周囲の人から教えてもらう姿勢を大切にしてください。

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